浮世絵とは?わかりやすくご紹介!!
こんにちは!今回は浮世絵についてご紹介します。
みなさんはおそらく歴史の授業で学習したと思います。
みなさんは、浮世絵とは何かをきちんと説明できますか?
このブログでみなさんが浮世絵について少しでも興味を持っていただけると嬉しいです!
それでは見ていきましょう!
01. 浮世絵とは
浮世というのは現在を指す言葉です。その当時の状況をあらわした、庶民的風俗画を浮世絵といいます。当時は戦争、疫病、飢饉(ききん)など生活が困難であったので憂き世と言われていました。
浮世絵は江戸時代に流行し、安価で買えるということもあり、多くの人が買い求めました。人気の作品はみんなほしいですから、同じものを何枚も作らなければなりません。
そのために、版画を始めました。みなさんも子供のころにやったことがあると思います。絵師が墨で絵をかき、その絵を彫師が板に張り、線が見えるように薄く剥がします。そして線が残るように彫っていきます。色を載せたい箇所は別の板に彫る必要があります。こうして出来上がった板(版木)に刷師が絵具や墨をつけ、紙に刷り込ませます。最後に濃い墨をいれれば完成になります。
印刷技術がありませんので、このように工夫して作られていたのですね!
このように安価で入手できる木版画とは別に肉筆(にくひつ)画というものがあります。
肉筆画とは版画ではなく、直接紙に書かれたものを指します。作る労力とその作品は世界でひとつだけになるので、高価になります。
02. 菱川師宣(ひしかわ もろのぶ)
菱川師宣、知っている方が多いと思います。彼は江戸時代中期に活躍した人物で、浮世絵の祖と称されています。
彼の作品の中で有名なのが「見返り美人図」です。肉筆美人画の代表作です。振り向いたポーズを巧みに捉えています。
なぜ、この構図で彼は描いたのでしょうか?
理由はわかりませんが、彼は最新のファッションを絵に取り入れるのが巧みであり、それを絵に最大限見せるためにあえて後ろ向きにしたのではないかと推測されています。
美人画というのはこの『見返り美人図』が最初ではなく、もうすでに存在していました。しかし、その作品らは作品に自分の名前を入れていなかったので、だれが作ったものかわかりませんでした。そこで師宣は作品に自分の名前を入れることにより、有名になったのです!
03. 私のお気に入り
ここで先日、兵庫県立美術館で開催されましたTHE HEROES展に行ったときに、見つけた作品をみなさんに紹介させてください!
歌川国貞の「大森彦七」という作品です。こちらは大判錦絵になります。
大森彦七は1336年、湊川の戦いで楠木正成を破りました。猿楽の興行にいくため、山道を歩いていると、美しい若い女に出会います。その女は彦七に道がわからないと助けを求めます。彦七はその女を背負って歩くことにしました。しばらく行くと、その女は鬼の姿になって彦七に襲い掛かりました。彦七が組み付くとその鬼は消えてしまいました。その鬼女は楠木正成の怨霊(おんりょう)ではないかと言われています。
とてもダイナミックな構図で迫力が感じられた作品で、とても気に入っています!
04. まとめ
いかがだったでしょうか?今回は浮世絵について簡単に紹介させていただきました。
今回紹介させてもらった、美人画(『見返り美人図』)以外にも浮世絵はたくさん種類があります。
浮世絵の中の一つである「錦絵」についても簡単に紹介しております!
そちらもぜひお読みください♪
錦絵から温泉を見てみよう! - A2B~アートをもっとビジネスに~ (hatenablog.com)
最後までお読みいただきありがとうございました!